専門
- 経営組織論
- 人的資源管理論
- 産業社会学論
- メディア社会学論
主な担当科目
- 経営組織論
- 人的資源管理論
所属学会
- EAJS (European Association for Japanese Studies: ヨーロッパ日本研究協会)
- VSJF (Vereinigung fuer sozialwissenschaftliche Japanforschung: 現代日本社会科学学会)
- GJF (Gesellschaft fur Japanforschung e.V.: ドイツ語圏日本研究学会)
- DHV (Deutscher Hochschulverband: ドイツ大学協会)
趣味
- ギターを弾くこと。自然を楽しむこと。
私の考えていること
今日、世界的に進展するデジタル化の波の中で、経営組織、人材育成、技術、文化、そして社会の相互作用を経営学の視点から総合的に捉えることが、喫緊の課題となっています。デジタル技術やAIの導入は、企業の経営環境や労働環境を大きく変化させており、これらの変化に対応できる人材の育成がますます重要となっています。
こうした状況においては、経営組織に対する深い理解とともに、人的資源管理や能力開発に関する高度な知見が求められます。さらに、デジタル戦略の立案・実行や、AIを活用した新たなビジネスモデルの構築に関する知識は、現代の経営に不可欠な資質となりつつあります。
加えて、現代の経営環境は社会的・文化的・政治的に急速な変化を遂げており、企業には自然環境への配慮や社会的責任への対応も強く求められています。デジタル化は業務効率の向上や革新的な価値創出を可能にする一方で、持続可能な社会の実現にどう貢献するかという視点も欠かせません。
本学では、急速に進化するデジタル技術を的確に理解し、それを持続可能性と結びつける新たなアプローチを学ぶ機会を提供しています。私たちは、未来の経営を担う学生が、実践的かつ社会的に意義のある知見を修得し、持続可能な社会の構築に貢献できる力を育むことを目指しています。
高校生へのメッセージ
石川県金沢は、これまで多くの優れた人材を輩出し、日本の近代化に貢献してきました。たとえば、加賀藩の藩校「道済館」で学んだ辰巳一(たつみ・はじめ; 1857-1931)は、13歳で地元を離れ、横須賀造船所で技術者としての教育を受けた後、フランスで工学博士号を取得。その後、日本に西洋の最先端技術を導入し、国の発展に大きく貢献しました。
彼のように、地域で学び、世界を知り、その経験を再び地域や社会に還元する姿勢は、今まさに私たちが求めている「新しい人材像」を体現しています。地域には、まだ発見されていない価値や可能性がたくさん眠っています。そしてそれらを引き出し、未来につなげていく鍵は、皆さんの中にあります。
グローバルな視野と地域へのまなざし。この2つを併せ持つことこそが、これからの時代を生きるうえで大切な力です。自分の足元にある地域の歴史や文化に誇りを持ちつつ、世界へと視野を広げてください。そして、どこにいても、自らのルーツと志を胸に、社会に新たな価値を生み出していってください。小さな一歩が、やがて「地域や世界で活躍する未来」へとつながっていきます。その第一歩を、北陸大学から力強く踏み出してみませんか。
おすすめの本
- 北國新聞社編, 2023, 『近代を拓いた金沢の100偉人 : 金沢ふるさと偉人館創立30周年記念』 北國新聞社.
- 池上高志・石黒浩, 2016, 『人間と機械のあいだ : 心はどこにあるのか』 講談社.
(金沢には、近代化の中で新たな地平を開いた著名人が勢揃いしています。加賀藩の教育熱心さは素晴らしい。)
(AIやアンドロイドに心をインプットすることは可能だろうか。そもそも、心とはなんだろうか。)