北陸大学は、私の第二のふるさとです 株式会社atRas アートディレクター箕輪 兼美氏 2000年 外国語学部英米語学科 卒業 株式会社atRasについて 2024年2月20日にatRasを設立し、アートディレクターとして着任しました。主な業務は障害者のアート制作の支援と販売、展示会の企画などです。障害を持つ人々に外出する機会を提供し、社会とのつながりや居場所をつくりたい、経済的に自立した生活ができるよう自立支援の仕組みを構築したいと考えています。私の息子は11歳で、彼もアーティストとして制作活動を始めました。 現在までのキャリアパス 私は3歳の頃から画家になるのが夢でした。高校時代に将来の自分を考える中で、周囲から絵で生計を立てるのは難しいと言われ、もう一つの「好き」の英語の道を選び、北陸大学に進学しました。 大学卒業後は全国展開する子ども英会話教室に勤務し、約100人の子どもたちを担当するほか、北陸エリアでの出張講師や新人育成も行いました。結婚を機に退職しましたが、引っ越し先の千葉県では大手エンジニアリング会社で海外プロジェクト秘書の仕事を経験しました。その後、東日本大震災をきっかけに、高齢の義理の両親と同居するために退職、引っ越しをしました。 10年経った現在は、子どもが3人の6人家族です。特に女性は結婚、出産、育児、介護といったライフステージによって環境や生活、人間関係が大きく変化しますが、辛いときも大学時代の友人や思い出が心の支えになりました。学生時代、自分と異なる軸を持つ人々との出会いから、柔軟に変化に対応する力や、答えのない問題に向き合う力が身についたのだと感じています。 今後の展望 結婚して家庭を持ち、母親になり、毎日忙しく過ぎていく中、画家の夢は諦めていました。しかし話せず、何もできない息子が唯一できることがアートでしたので、息子をサポートするかたちで、現在の仕事を始めるに至りました。息子が私の夢を叶えてくれたのです。まさに塞翁が馬。大学で学んできた英語をツールとして、世界に息子の作品を送り出す事がこれからの夢です。「歩くことをやめなければ、道は続くものだね」という友人の言葉が心に響いています。 ※所属・肩書は取材時点(2024年4月)のものです。 ロングインタビューはこちら 北陸大学の未来へ。 募金のお願い本学が標榜する「学生の成長力No.1の教育」の継続実践に資することを目的に、皆さまのご厚志を募っております。ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 View More