学生時代の失敗こそが、
その先を照らす光になる
金沢医科大学病院 薬剤部 部長 同 臨床試験治験センター 副部長
北陸大学 薬学部 実践薬学系 教授
政氏 藤玄
1988年 薬学部薬学科 卒業

学生時代の思い出と、現在までのキャリアパス

北陸大学に入学した当初は、「高校の延長で何とかなるだろう」と考えていましたが、早々に自分の甘さを実感しました。その後は薬剤師として社会貢献するという目標を明確に持ち、客観的に自分を評価しながら学び進めました。今の自分があるのは、アドバイザーや衛生化学教室の先生方の熱い指導と、友人たちの支えがあってこそだと感謝しています。
卒業後は、金沢医科大学病院に入職しました。当初は調剤業務が中心でしたが、電子カルテの導入に伴い情報システムについて学んだことが転機となり、業務への関わり方が変わりました。2012年には氷見市民病院に異動し、より地域医療に近い現場で総括的な学びを得ました。その後大学に戻り、2019年より現職を務めています。後進の成長を後押しすることで、私がこれまでにいただいたご恩を返していくステージにあると常々感じています。

今後の展望

地域の基幹病院として患者様に高度な薬物療法を安定して提供するためには、若い薬剤師の考えを取り込み、働きやすい環境を構築、維持していくことが重要です。当院の薬剤師は優秀なスタッフが揃っており、やりがいがあるとの声も聞こえています。しかしその処遇はまだ十分とは言えず、私自身が薬剤師のスキルを多職種に理解し活用してもらえるよう広告塔として活動することを通じて、改善に努めています。若い人材が輝ける環境を整え、その先に、地域病院や薬局との交流を今以上に活性化していきたいと考えています。

薬学生へのエール

未来の自分を想像し、メタモルフォーゼを体現する入口が北陸大学です。成長を遂げるには、多くの経験が必要です。うまくいくこともありますが、実は失敗体験こそが、未来を照らす光となります。
大学生は成人ではありますが、親や周囲の方の庇護・協力があって学んでいることを忘れてはいけません。感謝の気持ちは、自分の目の前に広がる道を選ぶときの原動力になります。未知なる領域を踏破していきましょう。

※所属・肩書は取材時点(2024年2月)のものです。

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